読書ノート「自由だけではなぜいけないか」(その1)
自由だけではなぜいけないのか 経済学を考え直す (講談社選書メチエ)
- 作者: 荒井一博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 単行本
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ミクロ経済学の研究者である荒井一博教授の新古典派経済学に対する批判の書です。
「経済学では今日でも・・私利追求活動が好ましい結果を生み出す制度を考案したりすると科学的であるとして賞賛される。・・倫理や文化の問題の重要性を指摘すると非科学的であると断定されてしまう傾向」うーむこれは一部では
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月3日
「新古典派経済学が正当化したのは、市場という場において法と契約が許容する私利追求のみ」この通りなのですが、無制限の自由を与えられたと曲解して法も契約も無視する輩が連続で出現(「セイヴィング・キャピタリズム」も再読しないと
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月3日
「ワルラスが生きた時代は主として19世紀で、当時の財の種類は今日の数十分の一で、さらに庶民の消費していた財はごく限られた種類」完全情報を持つという仮定は、ワルラスの生きた時代の状況を考えると、今日感じられるように非現実的ではなかった
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月3日
まだ途中ですが、この本で批判されているような「原理主義的」新古典派経済学者はいったい実在するのでしょうか?