すらすら経済学を学ぶ日記。

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読書ノート「消費税15%による年金改革」

京都大学橘木俊詔教授と経済学部ゼミ生による、消費税15%による全額税方式への移行を提言した書です。
一般向けなので消費税の中立性や労働供給への影響などはさらっとしか出てきません。
2004年に書かれた本ですので、少々データ的には古くなっておりますが、年金制度は当時とは基本的な部分では変わっておらず、今でも参考となる点がありました。

消費税15%による年金改革

消費税15%による年金改革








全額税方式による社会保険制度一元化は理想的ですが、既得権の壁は厚くなかなか困難でしょうか。
失敗例として挙げられていますが、チリの軍事政権による年金民営化も紹介されており、このような非常の手段を用いない限りはこのような改革は難しいものと思われます。

社会保障制度はまだまだ学び始めたばかりなので、公共経済学ネタのためにどんどん読み進めて行こうかと思います。