読書ノート「不平等について」(その1)
本日のお題はこちら。
- 作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,村上彩
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本
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「善玉の不平等と悪玉の不平等がある」
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「善玉不平等は、人々のやる気をかき立て、勉学や勤勉、リスクを伴う起業に向かわせるために必要である」うむ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「既存の地位を維持するための手段を与える時、厳密な定義は難しいが、平等は悪玉となる」
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「良い教育を受けられるのは、ひとえに親の財産のおかげということになると、広範な階層つまり貧困層の技能と知識を社会から奪うに等しい。・・相続された所得に基づく差別は、性別や人種に基づく差別となんら変わりない」日本でも教育の機会均等は後退しつつあるのでは
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「経済が発展すると物的資本は不足しないようになり、・・人的投資(すなわち教育)の価値が高まる・・貧困層の優秀な子供たちが教育費が払えないために教育普及が制限されると経済成長は失速する」ふむふむ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
初歩的な租税理論で、貯蓄に課税するのは労働所得課税との二重課税なので経済に悪い影響がーというのを聞いていましたが、資本の蓄積は十分で欠けているのは投資機会なんだからおかしいなあと感じておりました
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
ようし資本の原始的蓄積のために囲い込んで収奪だ(懐かしい
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「経済学者たちの間で長いこと優勢であったように思われる厚生主義の手法は最近では後退しつつある」①「どのような状態がより良いか」という結論をあまり生み出してこなかった②その究極的な拠りどころである効用主義が哲学的に脆弱だから
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
ローマ帝国初期のジニ計数は41~42くらい(百分比、推測)。これは今日の米国・ロシアに近い。ジニ計数(百分比)は0から100で、0は完全平等・100はすべての富を一人が独占ということを示す
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
社会主義諸国のジニ計数は20~30くらい(推測値。自由化前)。今日もっとも平等な国であるスウェーデンでも30くらい
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
しかし恐ろしく不正な民営化プロセスでロシアのジニ計数は40くらいまで変化している
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「資本主義社会では教育を受ける年数が1年増すことに給料は7~9%上昇する。社会主義国ではその半分程度。さらに交通費や休暇、子供に対する手当など誰もが受け取れる社会的移転で所得をいっそう均一化した」
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「・・これは各人の教育程度、努力、技能は重要ではない(所得が増えない)。社会主義による均一化はより懸命に働き、より多く学ぼうとするインセンティブをすべて奪ってしまう」うわああああ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「スターリン政権初期に五カ年計画開始と極端な出来高払い賃金が用いられたがこれは逸脱的で、1960年以降の成熟して落ち着いた社会主義は生産性向上の停滞、イノベーションの途絶を招いた」発達した社会主義たん...
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
「私的財産は政府の専横に対する防壁であり、個人的自由を行使する手段である」しかしソビエトロシアでは党幹部でも工場労働者でも賃金はほとんど変わらず、資産の蓄積は不可能であった。そして党幹部の利得は賃金ではなく西側製品の入手などの職位から来る特権であった
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
共産党エリートたちはイタリア製の靴を履き日本製のステレオセットを持っていた。彼らの行動は信奉するイデオロギーと露骨に矛盾していた(しかも国民から見えていた
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月21日
これは面白い本です。
続きます。