読書ノート「不平等について」(その2)
読み終えました。
- 作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,村上彩
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本
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「技術とは特定の経済制度に内生するものであって、経済の枠組みの外に放置された偶然の産物ではない。・・発明と位イノベーションは経済成長を刺激するための鍵であると同時に、豊かな国と貧しい国の間での所得分岐という現実を解明するもう一つの鍵である」ようし全要素生産性向上だ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
「資本論の第1巻が出版された1867年~1870年頃にかけて、英国の実質賃金は永続的な上昇を始めた」資本家と労働者の分解、資本家だけが肥え太りプロレタリアートが窮乏化していくというマルクス主義の教義は1900年頃には現実を説明できなくなっていた
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
「世界的な不平等の大部分の原因は、各国間の平均所得の格差にあるということ、すなわち場所が原因である」
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
「最も貧しい米国人でも、全世界の3分の2人々より裕福である。・・インドの国民で米国の最貧層より高い所得を得ているのは、人口のわずか3%あまり」うええ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
「ブラジルは恐ろしく不平等な国であり、上位5%の所得を得ているブラジル人は、平均的な米国人納税者よりも所得が高い。それでも米国はブラジルに経済援助すべきかという問題」日本が中国に経済援助するという問題に似ています
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
「19世紀、最も豊かな国である英国やオランダともっと貧しかったインドや中国との格差はせいぜい3対1程度。しかし21世紀の今日、豊かな国と貧しい国の格差は100対1くらいになっている」うわああ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
新古典派経済学がいう、貧しい国は豊かな国からの追加投資で高い限界収益を得る、という説明は完全に間違っていた、と。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
平均所得が上昇するにつれて、不平等になるだけの余裕が出てくきて、ジニ係数の最大値も高くなる(不平等可能性フロンティアという)
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年3月23日
一国内の不平等、国際的な不平等について。
北アフリカ諸国から南欧へ不法入国しようとするハラガと呼ばれる人々についてや、ケニアでのオバマ大統領の祖父らの暮らしぶりなどを通しても不平等について論じられています。
お勧めの1冊です。