経済学入門テキストいろいろ。(その2)
アマゾンのレビューによりますと、この本の著者が
スタンフォード大学で教えていたのはずいぶん、前のようです。
本文を読んでもそのことにはいっさい触れられていませんので、
レビューをした方はわざわざ調べたのでしょうか?
いずれにせよ、キャッチャーなタイトルを付けた出版社と、
監訳者の池上先生の勝ちということでよいのではないかと。
- 作者: ティモシー・テイラー,池上彰,高橋璃子
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2013/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
ミクロ経済学の入門書といいますと、
限界効用から始まって、
無差別曲線がどうのこうので、
消費者理論~生産者理論がー、で
ようやく「現実的」な独占や寡占、
市場の失敗に行きつく前にヘトヘトに
なってしまうような本も多いです。
この本は、「限界」や「効用」など
経済学の専門用語(だけ)に頼ることなく、
また、数式は一切使用せずに
家賃の価格規制や最低賃金の問題、
独占や外部性、貧困・格差問題まで
広く解説しています。
池上先生のTV番組を思い起こさせる
「わかりやすさ」でした。
2時間もかからないで読めますので、
難しい本の合間の気分転換にどうぞ。