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すらすら経済学を学ぶ日記。

会計・税務の実務家が経済学をすらすら学ぶ日記。

みんなが財政危機の原因を少しづつ作っています。

本日のお題はこちら。

財政危機と社会保障 (講談社現代新書)

財政危機と社会保障 (講談社現代新書)

2010年、菅総理(当時)「強い社会保障」を唱えた頃に書かれた財政と社会保障についての書です。
経済学の基礎的な考え方を使っていますが、一般向けに書かれた新書ですので、ところどころ単純化なども見られますが、説明のわかりやすさを優先したのでしょう。


社会保障関係費(一般会計の3分の1)がどんどん拡大し、財政赤字がひろがっていく原因は、社会保障(年金・医療・介護・保育など)分野への政府の強力な価格規制と参入規制であり、保険料は公費(税金+赤字国債)投入によりきわめて低い水準に抑えられております。
そのため、本来、低所得者層のみへ限定すべき社会保障給付による所得再分配が、低い保険料と自己負担によって中所得者にまで行われている事実が厳しく指摘されています。


既得権を持った業界団体や天下りで癒着する官僚機構だけがこの原因ではなく、中所得者や、高所得者までも低い保険料や自己負担を享受し、それを維持しようとして改革に反対している事実は苦いものでした。

誰か他に責任を押し付けたい。
しかし、私自身も含め、原因はみんなにあるようです。

さて、本当の改革はできるのでしょうか。