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すらすら経済学を学ぶ日記。

会計・税務の実務家が経済学をすらすら学ぶ日記。

市場経済における政府の役割とは?

「市場に任せれば全てうまくいくんだ!」
ということだけを主張する、
市場原理主義者なる人物は実在しないと思われます。

今日の社会は市場経済を主としつつ、
「市場の失敗」に対応するために
政府の市場介入が求められています。

標準的なテキストによりますと、
政府(財政)の機能は下記の3つです。

①資源配分機能。
市場で私的財として供給されない、
国防・警察・消防など、公共財を提供するのが
政府の役割です。
これは、古くから「夜警国家」として
政府の最低限の役割として受け入れられてきています。

所得再分配機能。
市場経済は、完全競争市場であれば価格メカニズムに
導かれて最適な資源配分を実現する、とされています。
しかし、これは「効率性」だけの話であり、
市場から分配される市場参加者の所得は、
提供できる生産要素(労働・資本)の価値の
市場からの評価で決まります。
これは、生まれ持った能力や、親からの遺産、
病気や障害など本人の責によらない運不運で
結果に不公平が生じます。
このため、政府が所得の高い人から
一部を税として取り立て、
所得の低い人へ再分配することが
政府の役割とされてきました。

③経済安定化機能。
市場経済は、時に資源価格の急激な上昇、
世界的な金融システムの連鎖的危機波及など、
時にショックに襲われます。
こんな時、政府は財政支出や金融政策、
失業保険制度の整備運用などで
経済への影響を緩和させることが期待されています。

この3つの機能について、政府が担うことは、
ほぼ社会的に合意されていると思われます。

しかし、どの程度の役割を果たすべきなのか、
どの機能を重視すべきなのか、
どのような手段を用いてその機能を果たすのか。

今日まで、激しい論争が続いてきましたが、
自分自身でも、一市民として
それを考えるために、経済学を学んでいくつもりです。