すらすら経済学を学ぶ日記。

会計・税務の実務家が経済学をすらすら学ぶ日記。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本社会は国際的にみて不平等?

日本でも貧困が広がっているともいわれます。貧困を相対的なものとして計測する限り、 社会を構成する全ての人間たち全員が 完全な平等な資産・所得を持つことはあり得ないので 不平等や貧困は社会が続く限り残ります。厚生労働省の発表によりますと、 日本…

金融市場における公共財とは?

金融市場における資金調達者と資金供給者との間には、 返済可能性や資金の本来の使途への充当・活用などについて、 典型的な「市場の失敗」である「情報の非対称性」が存在します。情報の非対称性を解消するためには、 資金調達者・供給者は費用を負担しなけ…

社会主義計画経済の不可能性について。

市場経済(完全競争市場)においては、 すべての家計と企業が財や生産要素の 市場価格を共通のシグナルとして取引を行い、 自らの効用や利潤を最大化します。しかし、社会主義計画経済においては、 中央政府がすべての家計の効用に関する情報と、 すべての企…

独占企業をどう規制する?

完全競争市場では、消費者余剰と生産者余剰を合せた総余剰が 均衡での取引量において最大となる、とされます。一方、巨額の初期投資と固定費用を要する 電力業のような費用逓減産業では 自然独占が生じるため、 政府は最初から地域独占を認めています。独占…

市場経済における政府の役割とは?

「市場に任せれば全てうまくいくんだ!」 ということだけを主張する、 市場原理主義者なる人物は実在しないと思われます。今日の社会は市場経済を主としつつ、 「市場の失敗」に対応するために 政府の市場介入が求められています。標準的なテキストによりま…