すらすら経済学を学ぶ日記。

会計・税務の実務家が経済学をすらすら学ぶ日記。

いまさら経済学部へ再入学はできないけど。(その2)

さて、その2です。

昨日のその1の「基礎300題」はいわば一問一答式でして、体系的な教科書の代わりにはならないと思われます。
独習で経済学を学ぶにしてもやはり基本書は1冊欲しいところ。

私もいろいろな経済学テキストに手を出しては、さっぱり理解できなくて投げ出したりすることを繰り返してきました。
自分にしっくりくるテキストというのはこういう試行錯誤を繰り返さないとなかなか選べないものですが・・それでは時間が無い社会人に酷というものですね。

どれか1冊だけ選べ、と言われましたら、定番ですがやはりマンキューを推薦したいと思います。

マンキュー入門経済学 (第2版)

マンキュー入門経済学 (第2版)

マンキューは「ミクロ」「マクロ」と分かれているものもありますが、この「入門」は両者から抜粋して編集されたもので、1冊で両方学べます。
貿易の問題や租税の経済効果の話も出てきますので、国際経済学、公共経済学のさわりも触れられていますね。

また、この第2版ではリーマンショックに象徴される金融危機の問題もさらっとですが記述されており、現実の経済にも対応。

分厚い本ですが、説明が丁寧なのでサクサク読めるのが特徴です。

と、褒め殺し状態ですが、一つだけ何点を言いますとやはり米国の教科書なので実例が米国の話が中心で馴染みにくいということでしょうか。*1
「1ガロンのガソリンが」と言われてもピンとこないですよね。

学部1年生向けで、日本で書かれたおすすめ入門テキストはやはりこれでしょうか。

入門経済学 第4版

入門経済学 第4版

伊藤元重先生の「入門経済学第4版」です。
マンキューのは残念ながらkindle版がないので分厚くて困るのですが、伊藤先生のはkindle化されていますので手軽です。
もう少し電子版は安くしてくれればいいのですが・・

*1:訳者により日本の経済データが補足されている部分もあります。