読書ノート「日本の貧困研究」
本日の題材はこちら。
第5章「貧困との戦いにおける最低賃金の役割」を学びました。
- 作者: 橘木俊詔,浦川邦夫
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
最低賃金制度に、貧困を解消する効果があるのか?という論争は古くからあります。経済学のある立場からは、最低賃金も政府の望ましくない規制であり、最低賃金制度がなければ雇用されていたはずの労働者が職にあぶれてしまうとの意見も
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
米国の経済学者の研究では、最低賃金制度はそれ以下の賃金を引き上げはするものの、最低賃金よりちょっと上の低所得者の賃金を引き下げてしまうだけなので、低所得者層間の所得移転に過ぎないとも
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
最低賃金制度は、雇用の削減をもたらすため、低い賃金を高くする効果と相殺し合ってさほど評価できない、という意見も
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
英国では、メージャー政権時代に一度最低賃金制が廃止されましたが、その後の労働党政権で復活
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
よく指摘されますが、日本の最低賃金は国際的に見て低く、生活保護と逆転している場合も。労働している人の取り分が、労働していない人より少ないというのは人間心理として理解が困難
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
どのような者が最低賃金で働いているか?についての日本での実証研究。継続的な夫の所得の減少で妻が賃金の低いパート職についているが、夫の所得を補うまでには至っていない。。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
ダグラス=有沢法則(世帯主の所得水準と他の有業率には負の相関関係がある、つまり世帯主の所得が高いと他の者は働かない)は日本では崩れつつある。日本の高所得者の配偶者はやはり高所得で働いている場合が多い
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
日本でも社会の二極化が進み、低所得者は低所得者どうし、高所得者は高所得者同士で結婚。いや、そもそも低所得層は結婚していない率が高い。うーむ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
最低賃金を10%上昇させれば、貧困世帯のうち5%、約20万世帯が貧困ラインから脱出できる(2002年国民生活基礎調査のデータから)。これは解雇されない前提なので、有意な試算か疑問
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
「米国では、若年労働者など未熟練労働者に対しては、かなり低い賃金で働かせてもいいという社会的な合意が他国より強いと考えられる」日本はどうかな
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日
これに続いて、数式を用いて、最低賃金制度が日本の賃金制度への影響を計量しているのだが、数式が読めないので解説はご容赦をorz
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年1月27日