読書ノート「夫婦格差社会-二極化する結婚の形」。
本日のお題はこちら。
格差問題論争の火付け役となりました橘木教授の研究。
新書サイズということで易しいです。
- 作者: 橘木俊詔,迫田さやか
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/01/24
- メディア: 新書
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「夫が高所得だと妻は無職、夫が低所得だと妻は働く。この組み合わせによる家計所得の平準化は過去のものになりつつある」
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
パワーカップル(夫婦とも高所得)とウィークカップル(夫婦とも低所得)に二分化されてきた、と。これは身近でもよく見ます
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
大卒・大学院卒の女性の就業割合。日本70%、米80%、英88%、独83%、仏84%、スウェーデン90%。厚生労働省調査(平成16年)。少々古い統計ですが、日本は国際的に見て低い傾向
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない割合)。男性20%、女性10%。男女差があるのは生物的に男性の出生割合が高く、さらに男性は離婚後の再婚率が高い(2回以上結婚する率が高い)ので、あぶれてしまう男性がその分多い
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
生物学的に男性は弱い性で、幼少期に死んでしまう割合が高いので出生割合が多く、自然に釣り合いが取れるはず・・なのですが、医学の進歩により幼児死亡率が下がり・・と聞きました
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
今は戦争で死んでしまう男も少ないので、余計に男性が「余る」という身も蓋もない状態。社会の進歩とか人類の幸福とは。。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
これが年収300万円以上400万円未満だと既婚率が25%以上にアップする。やはり300万円未満では結婚相手に選択されないという厳しい現実
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
「社縁」の喪失。昔は男性総合職が、女性一般職と結婚するという職場結婚が多かった。おっと、私のことですね
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
女性一般職が派遣・パートタイムに置き換えられ、またITの進歩により一般職が担うような事務作業自体が減少したのも原因、と。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
結婚における年収300万円の壁(男性)。年収300万円未満の男性の結婚している割合は10%未満。さらに恋人無し30%、交際経験無しも30%。。うあわあああ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
これが年収300万円以上400万円未満だと既婚率が25%以上にアップする。やはり300万円未満では結婚相手に選択されないという厳しい現実
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
子どもは公共財か?子どもによって効用を得るのは親だけなので私的財であり、子育て・教育は私費によって親が行うべきというのが今日の日本社会の状況かな
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
高等教育を受けた子どもは所得を高く稼げる(社会への付加価値提供が大きい)ので、子どもは公共財であり、社会全体で子育て・教育に力を入れるべきという考えも
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
教育が外部性があるので公費投入は当然、というのが世界標準の経済学wでは常識であるはずなのですが・・どの程度公費を入れるかは最終的には投票によって選択される問題なので正しい正しくない、ではない。。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
民主党の「子ども手当」で、そういう「子育ては社会で」という理念よりも「票を買収するためのバラマキ」という悪しきイメージが刻印されてしまったので、これは難しいなあ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月25日
離婚の原因の一番多い理由は「性格が合わないから」。結婚を決める理由で「性格が合うから」ということを考えると、これは経済学的に「情報の非対称性」という問題に
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
実証研究によりますと、日本では低学歴・低所得ほど離婚率が高い。同様の研究でイタリアやノルウェーでは高学歴・高所得ほど離婚が多いという結果に比べ、逆。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
女性が高学歴・高所得で自立するから離婚が増えるんだ!という主張は実証的には否定されるわけですね。仮説として、低学歴・低所得ではお金のトラブルから離婚に至るケースが多いとか、高学歴者は離婚のデメリットについて慎重に考えるとか。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
でも、これは政治的には「正しくない」仮説ですね。。低学歴・低所得層は考えが浅いから離婚しやすいとか、政治家が発言したら大問題になりそう
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
母子家庭で別れた夫から養育費をもらっている割合は20%ほど。厚生労働省平成23年調査。母子家庭の半数は貧困ライン以下(相対的貧困ね)であることも合わせ厳しい。。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
母子家庭の80%は離婚によるもの(死別ではなく)。勝手に結婚して勝手に子供を産んで勝手に貧困に落ち込んでいるんだから自己責任だ!というのが今日の日本社会の合意になっているように見えますが・・
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
この他、結婚の機会は友人紹介が多く、広義の「お見合い」婚なのではないかという説や、これを踏まえて30代以上の女性は同世代の友人減少→友人からの紹介機会が減少するという厳しい(身も蓋もない)調査結果とか
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日
結婚率の地域間格差など面白い調査もいろいろ載っておりました。おわり。
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年5月26日