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すらすら経済学を学ぶ日記。

会計・税務の実務家が経済学をすらすら学ぶ日記。

経済学の「考え方」をざっくり理解したいという方向けに。

本日はこちらをご紹介したいと思います。ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド―経済学の95%はただの常識にすぎない作者: ハジュン・チャン出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2015/05/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る経済学を勉強…

いまさら経済学部へ再入学はできないけど。(その2)

さて、その2です。昨日のその1の「基礎300題」はいわば一問一答式でして、体系的な教科書の代わりにはならないと思われます。 独習で経済学を学ぶにしてもやはり基本書は1冊欲しいところ。私もいろいろな経済学テキストに手を出しては、さっぱり理解できな…

いまさら経済学部へ再入学できないけど。(その1)

社会人になって、仕事を進めるうえ、あるいは何か議論する前提として、初歩的な経済学の知識がないために困った経験がある方は多いのではないでしょうか。私もそうでした。これはいかん!ということで、アマゾンやら町の書店に駆け込んで「経済学入門」や「…

独習者のためのkindle版で学べる経済学入門。

過去ログのこちらですが・・ 独習者のためのおすすめ経済学入門テキスト。 - すらすら経済学を学ぶ日記。 だいぶ古くなりましたので更新したいと思います。当時は経済学テキストのkindle版ってほとんどなかったのですが、最近、ずいぶん電子化が進んでいるよ…

読書ノート 持田信樹「財政学」その1。

散逸しないように保全。財政学作者: 持田信樹出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2009/10/22メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る政府支出の「有用性」の検証。政府支出の増大により乳児死亡率・平均寿命・教育機会の拡大…

財政に関する議論の前提となる共通の基礎を共有するためには・・

本日のお題はこちら。消費増税は本当に必要なのか??借金と歳出のムダから考える日本財政? (光文社新書)作者: 上村敏之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/13メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る関西学院大学の上村敏之教授の手になる、今日…

みんなが財政危機の原因を少しづつ作っています。

本日のお題はこちら。財政危機と社会保障 (講談社現代新書)作者: 鈴木亘出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/16メディア: 新書購入: 6人 クリック: 61回この商品を含むブログ (22件) を見る2010年、菅総理(当時)「強い社会保障」を唱えた頃に書かれた…

一橋大学公開講座「『教養としての経済学』もう一歩先へ─生き抜く力を培うために」開催。

齊藤誠教授ら、そうそうたるメンバーによる公開講座が開催されるようです。詳しくはこちらのリンクを。「『教養としての経済学』もう一歩先へ─生き抜く力を培うために」4月26日(土)から土曜日、全6回ですね。 無料ではなく、全6回分で全部で6,200円ですが…

インボイスは魔法の杖か?

こちらのtweetの意味合いを少々解説いたします。ブックオフは消費者から古本を仕入れする際には仕入れ税額を負担していないのに、販売価格を108円にすることで益税を得るのではないかという誰得な思考をめぐらす休日の午後— すらたろう (@sura_taro) 2014, 2…

経済学の知見を、すぐには役に立てることは難しいかもしれないけど・・

本日のお題はこちら。マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)作者: 坂井豊貴出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/09/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る価格によって財・サービスの評価が定まり、効率的に配分されて…

貸倒引当金繰入の無税規定は銀行経営者のインセンティブに影響するか?

またまたレポート(一部ですが)を晒しておこうと思います。 貸倒引当金の税務上の取扱いは、納税という現金流出の有無に影響する。財務会計において「税効果会計」という会計基準があり、税務上の取扱いが有税扱い(損金にならない)でも無税扱い(損金にな…

国債残高はどのように膨張してきたか?

本日のお題はこちら。国債膨張の戦後史―1947-2013現場からの証言作者: 米澤潤一出版社/メーカー: きんざい発売日: 2013/11/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る国債には、税収では賄いきれない歳出(公共支出)をファイナンスするための財政的側面…

ミクロ経済学へ第一歩を踏み入れるために・・

自分自身、あちこちにブログを開設しては低レベルなことを書き散らかしているので壮大な自爆といいますかブーメランなんですが・・ 素人さんのtweetやブログをいろいろ拾ってもバラバラですので、定評ある教科書の読み込みに時間を配分すべきです(アルファ…

独習者のためのおすすめ経済学入門テキスト。

「ミクロ経済学とマクロ経済学の学部レベルのおすすめの教科書を教えてください。」 えー、Ask.fmでご質問が来ましたので、経済学徒のはしくれ(はじっこ)としていくつかお勧めの本をあげたいと思います。 私は学部では経済学をやっておらず、入門書はいろ…

消費税の「転嫁」に関する法律論と経済の実態の間に・・

本日のお題はこちら。実務解説 消費税転嫁特別措置法作者: 長澤哲也出版社/メーカー: 商事法務発売日: 2013/11/08メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る(消費税の円滑かつ適正な転嫁) 第十一条 事業者は、消費に広く薄く負担を求め…

経済学入門テキストをあれこれ買い込む前に・・

経済学を勉強してみたいなあ、と思い立って 評判の教科書を読んでもなかなか理解できない・・ との悩みは多いかもしれません。iTunes Uを検索したところ、明治大学商学部の経済学の講義が 無料で受講できるようです。 私も聴いてみたところ、学部の1年生の秋…

金融危機と経済学(ボツVer.)w

ボツになった原稿ですが、このまま誰にも読まれずに捨てるのも惜しい気がしますので晒しておきます。 みんなで #これわひどい #トンデモ お好きなタグで論評しよう!w 1.はじめに 2008年9月の米国投資銀行、リーマン・ブラザーズの経営破綻を契機に顕在化…

弱者救済という善意がもたらす結末は?

政府が競争市場で拘束力を持つ価格規制を行うと、 財の不足が生じ、売り手は多数の潜在的な買い手に対して 希少な財を割り当てなければなりません。 競争的な市場であれば、 価格が自動的に資源配分を行いますが、 規制がある市場では、 行列・コネなどで 財…

市場の限界と「政府の失敗」について。

市場が完全に効率的になるのは かなり制限的な仮定のもとでのみです。こちらの過去エントリーもご覧ください。 完全競争市場の前提と「市場の失敗」。この市場の失敗がある場合、 限定的な政府介入は、 最悪の問題を解決することができないにしても 軽減する…

経済成長すれば増税は必要ない?

経済成長すれば増税は必要ない、という意見は根強くあります。 現行の税収構造から考えて、 この意見は成り立つのか・・経済学者が試算しております。参考文献はこちらです。 税制改革のミクロ実証分析――家計経済からみた所得税・消費税 (一橋大学経済研究叢…

日本社会は国際的にみて不平等?

日本でも貧困が広がっているともいわれます。貧困を相対的なものとして計測する限り、 社会を構成する全ての人間たち全員が 完全な平等な資産・所得を持つことはあり得ないので 不平等や貧困は社会が続く限り残ります。厚生労働省の発表によりますと、 日本…

金融市場における公共財とは?

金融市場における資金調達者と資金供給者との間には、 返済可能性や資金の本来の使途への充当・活用などについて、 典型的な「市場の失敗」である「情報の非対称性」が存在します。情報の非対称性を解消するためには、 資金調達者・供給者は費用を負担しなけ…

社会主義計画経済の不可能性について。

市場経済(完全競争市場)においては、 すべての家計と企業が財や生産要素の 市場価格を共通のシグナルとして取引を行い、 自らの効用や利潤を最大化します。しかし、社会主義計画経済においては、 中央政府がすべての家計の効用に関する情報と、 すべての企…

独占企業をどう規制する?

完全競争市場では、消費者余剰と生産者余剰を合せた総余剰が 均衡での取引量において最大となる、とされます。一方、巨額の初期投資と固定費用を要する 電力業のような費用逓減産業では 自然独占が生じるため、 政府は最初から地域独占を認めています。独占…

市場経済における政府の役割とは?

「市場に任せれば全てうまくいくんだ!」 ということだけを主張する、 市場原理主義者なる人物は実在しないと思われます。今日の社会は市場経済を主としつつ、 「市場の失敗」に対応するために 政府の市場介入が求められています。標準的なテキストによりま…

純粋公共財の追加サービスの対価はあるのか?

自衛隊は、愛国者もけしからん人も売国政治家も、 日本に住んでいる方であれば等しく防衛します。愛国者であれば、ちょびっと追加サービスがあったり、 売国政治家の家はミサイル防衛から外すなんてことはいたしません。 税金を払わないけしからん人も、高額…

経済学入門テキストいろいろ。(その2)

アマゾンのレビューによりますと、この本の著者が スタンフォード大学で教えていたのはずいぶん、前のようです。 本文を読んでもそのことにはいっさい触れられていませんので、 レビューをした方はわざわざ調べたのでしょうか?いずれにせよ、キャッチャーな…

完全競争市場の前提と「市場の失敗」。

完全競争市場といわれる市場は、 4つの条件を満たしている必要があります。①プライス・テイカー。 消費者・企業などの経済主体は市場全体の規模に 比較してじゅうぶんに小さく、プライス・テイカー (価格受容者)として行動する。 各経済主体は価格受容者…

経済学入門テキストいろいろ。(その1)

「経済学入門」的なテキストをいろいろ読み漁っています。 中にはわかりやすさを追求しすぎて もはや「経済学」の原形を留めていないものもありますが・・w今日はこんなのを読み終わりました。 単位が取れるミクロ経済学ノート (単位が取れるシリーズ)作者:…

ブラック企業を規制するには・・

いわゆるブラック企業は、 過酷な労働条件を課すことなどにより、 従業員を追い込んで病気にしてしまいます。 ブラック企業の害を受けてしまった元従業員は 治癒したとしても精神的なダメージから、 社会復帰困難な状態になってしまうことも多いと聞きます。…

多面的にアフリカを知る。

読書の楽しみは、知らなかったことに目を開かせてくれることにあります。 経済大陸アフリカ (中公新書)作者: 平野克己出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/01/24メディア: 新書購入: 34人 クリック: 844回この商品を含むブログ (23件) を見るアフリカ…

父が娘に語る経済学。(その1)

パパ。40代。金融機関勤務。 娘。リアルJK。 娘「パパ、経済学って面白いの?」パパ「うーん、面白いよ」娘「どんな風に?」パパ「うーん、世の中がどうしてこういう風に動いているのか、少しわかるようになる。」娘「でも、経済学って正解がないんでしょ…

読書ノート「夫婦格差社会-二極化する結婚の形」。

本日のお題はこちら。 格差問題論争の火付け役となりました橘木教授の研究。 新書サイズということで易しいです。 夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち (中公新書)作者: 橘木俊詔,迫田さやか出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/01/24メディア: 新…

読書ノート「地方財政論入門」(その1)

本日のお題はこちら。 一橋大学公共政策大学院教授、佐藤主光先生の著になるものです。 地方財政論入門 (経済学叢書Introductory)作者: 佐藤主光出版社/メーカー: 新世社発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件)…

読書ノート「財政赤字の淵源-寛容な社会の条件を考える」

財政赤字の淵源 --寛容な社会の条件を考える作者: 井手英策出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2012/10/17メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (3件) を見る 「人々は租税負担の一方で公共サービスからの受益があるから納税を受け入れる。これ…

日本の消費税は効率性が高いか?

財政赤字の淵源 --寛容な社会の条件を考える作者: 井手英策出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2012/10/17メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (3件) を見る 読み終わりました。読書ノート(書き抜きとそれに対する思考)を付ける前に、 明ら…

読書ノート「スティグリッツ 公共経済学」(その3)

スティグリッツ公共経済学 第2版 (上)作者: ジョセフ・E・スティグリッツ,藪下史郎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/10/24メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (20件) を見る スティグリッツ 公共経済学〈下〉租税・地方財政・…

「教養としての経済学」のお勧め。

「経済学部への入学を考えている高校生や、大学1年生」を読者対象として 企画された、一橋大学経済学部編集になる経済学の案内書です。 教養としての経済学 -- 生き抜く力を培うために作者: 一橋大学経済学部出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2013/02/27メデ…

読書ノート「スティグリッツ 公共経済学」(その2)

続きです。スティグリッツ公共経済学 第2版 (上)作者: ジョセフ・E・スティグリッツ,藪下史郎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/10/24メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (20件) を見る スティグリッツ 公共経済学〈下〉租税・…

読書ノート「スティグリッツ 公共経済学」(その1)

有名な基本テキストをその分厚さに怯みつつ、読み始めました。 具体例はやはり米国の事例が多いですが、 基本的なことは共通です。スティグリッツ公共経済学 第2版 (上)作者: ジョセフ・E・スティグリッツ,藪下史郎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2…

読書ノート「財政破綻は回避できるか」

本日のお題はこちら。 財政破綻は回避できるか作者: 深尾光洋出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2012/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 著者は元日銀マンで現在慶応大学の教授を務めていま…

読書ノート「日本財政 転換の指針」(その2)

読み終わりました。 めったに付かない☆5つですね。 財政学や公共経済学の本ではありません、財政社会学、という分野だそうです。 日本財政 転換の指針 (岩波新書)作者: 井手英策出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/23メディア: 新書 クリック: 27回…

読書ノート「日本財政 転換の指針」(その1)

本日のお題はこちら。 日本財政 転換の指針 (岩波新書)作者: 井手英策出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/23メディア: 新書 クリック: 27回この商品を含むブログ (5件) を見る 日本は国際的な統計調査によると他者への信頼が低い社会に分類される。さ…

読書ノート「不平等について」(その2)

読み終えました。 不平等について―― 経済学と統計が語る26の話作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,村上彩出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/11/23メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る 「技術とは特定の経済制度に内生する…

読書ノート「不平等について」(その1)

本日のお題はこちら。 不平等について―― 経済学と統計が語る26の話作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,村上彩出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/11/23メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る 「善玉の不平等と悪玉の不平等が…

読書ノート「企業福祉の終焉」

本日のお題はこちら。 内容的には先日の「消費税15%による年金改革」と少々被ります。 企業福祉の終焉 - 格差の時代にどう対応すべきか (中公新書)作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/04/25メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回こ…

読書ノート「消費税15%による年金改革」

京都大学の橘木俊詔教授と経済学部ゼミ生による、消費税15%による全額税方式への移行を提言した書です。 一般向けなので消費税の中立性や労働供給への影響などはさらっとしか出てきません。 2004年に書かれた本ですので、少々データ的には古くなっておりま…

読書ノート「ミクロ経済学の基礎」(その1)

どこだかでわかりやすいテキストとして紹介されていたので入手しました。 ミクロ経済学の基礎作者: 矢野誠出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/04/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る独学で進めておりますと、…

読書ノート「ゾンビ経済学」

本日のお題はこちら。 ゾンビ経済学: 死に損ないの5つの経済思想作者: ジョンクイギン,John Quiggin,山形浩生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/11/08メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (5件) を見る 「抽象的な経済理論は…

読書ノート「自由だけではなぜいけないか」(その1)

自由だけではなぜいけないのか 経済学を考え直す (講談社選書メチエ)作者: 荒井一博出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/09メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る ミクロ経済学の研究者である荒井一博教授の新古典派経済学に…