すらすら経済学を学ぶ日記。

会計・税務の実務家が経済学をすらすら学ぶ日記。

2013-01-01から1年間の記事一覧

読書ノート「日本財政 転換の指針」(その1)

本日のお題はこちら。 日本財政 転換の指針 (岩波新書)作者: 井手英策出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/23メディア: 新書 クリック: 27回この商品を含むブログ (5件) を見る 日本は国際的な統計調査によると他者への信頼が低い社会に分類される。さ…

読書ノート「不平等について」(その2)

読み終えました。 不平等について―― 経済学と統計が語る26の話作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,村上彩出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/11/23メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る 「技術とは特定の経済制度に内生する…

読書ノート「不平等について」(その1)

本日のお題はこちら。 不平等について―― 経済学と統計が語る26の話作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,村上彩出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/11/23メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る 「善玉の不平等と悪玉の不平等が…

読書ノート「企業福祉の終焉」

本日のお題はこちら。 内容的には先日の「消費税15%による年金改革」と少々被ります。 企業福祉の終焉 - 格差の時代にどう対応すべきか (中公新書)作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/04/25メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回こ…

読書ノート「消費税15%による年金改革」

京都大学の橘木俊詔教授と経済学部ゼミ生による、消費税15%による全額税方式への移行を提言した書です。 一般向けなので消費税の中立性や労働供給への影響などはさらっとしか出てきません。 2004年に書かれた本ですので、少々データ的には古くなっておりま…

読書ノート「ミクロ経済学の基礎」(その1)

どこだかでわかりやすいテキストとして紹介されていたので入手しました。 ミクロ経済学の基礎作者: 矢野誠出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/04/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る独学で進めておりますと、…

読書ノート「ゾンビ経済学」

本日のお題はこちら。 ゾンビ経済学: 死に損ないの5つの経済思想作者: ジョンクイギン,John Quiggin,山形浩生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/11/08メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (5件) を見る 「抽象的な経済理論は…

読書ノート「自由だけではなぜいけないか」(その1)

自由だけではなぜいけないのか 経済学を考え直す (講談社選書メチエ)作者: 荒井一博出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/09メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る ミクロ経済学の研究者である荒井一博教授の新古典派経済学に…

すらすらわかる経済学?

昨今は、一般紙上でも経済の話が山盛りです。 過激な主張も散見されますが、学部レベルの経済学の「考え方」を身につけておけば、あまりにトンデモなのは判別できて、だまされなくなるのではないかな、と思います。 それでも、数式だらけの専門書を掴んでし…

読書ノート「課題解明の経済学史」

世の中には「経済学者学」という分野もあるそうですが。 朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史 (朝日おとなの学びなおし―経済学)作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/01/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商…

石川秀樹先生のwebフリー経済学講義(マクロ編・第2回)

第2回講義を受講しました。 Youtubeの1.5倍速再生で40分ほど。第2章 グラフの読み方 テキストはこちら。 P13~24。 速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾作者: 石川秀樹出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2011/01/29メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 18回…

読書ノート「貧困を救うのは・・」

今日の1冊はこちら。 貧困を救うのは、社会保障改革か、ベーシック・インカムか作者: 橘木俊詔,山森亮出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2009/11/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 113回この商品を含むブログ (16件) を見る シカゴボーイズ(フリード…

石川秀樹先生のwebフリー経済学講義(マクロ編・第1回)

石川秀樹先生の講義を受講し始めました。 公務員試験や各種資格試験の人気講師ですが、教養としての学習にも適しているようです。 とにかくわかりやすい。テキストはこちら。 速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾作者: 石川秀樹出版社/メーカー: 中央経済社発…

読書ノート「日本の貧困研究」

本日の題材はこちら。 第5章「貧困との戦いにおける最低賃金の役割」を学びました。 日本の貧困研究作者: 橘木俊詔,浦川邦夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見る 最低賃金制…

読書ノート「生活保護の経済分析」(その2)

読み終わりました。 2008年3月出版なので、リーマンショック後の急激な雇用環境悪化、現役層の生活保護急増の問題は触れられておりません。 また、あくまで(数式まで使用した)経済学的視点によるものであり、貧困問題を扱った本にありがちな道徳的糾弾や感…

読書ノート「生活保護の経済分析」(その1)

とかく感情的・情緒的になりがちな生活保護について、経済学の知見をもって分析した研究書です。 とにかく面白い。 生活保護の経済分析作者: 阿部彩,國枝繁樹,鈴木亘,林正義出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/03メディア: 単行本 クリック: 9回こ…

価格機構と学力選抜の類似性?

価格機構において、需要と供給が均衡したところで需要者が支払う価格は、その財を入手するために犠牲にしてもよい(あきらめてもよい)額であると考えられております。 100万円の財(例えば、自動車)を購入するということは、その自動車に100万円の価値があ…

障害を経済学的に考えると。

「(米国の)経済学者の多くは差別を禁止するための特別の措置は必要ない、と考えている。なぜなら、差別をすると損をするからである。差別とは、自らの偏見を満足させるために利益を犠牲にすることである。」 例:人種が異なるからといって、自分のレストラ…

価格規制は弱者のためにならない。

ニューヨークで行われた家賃の上限規制を論じた部分について学びました。 「公定価格は市場価格より低いため、自由市場においては供給者に帰属すべきであった金額が需要者に移転されたものと考えられる」(所得移転) 規制を唱える方々は「強者=持てる者」…

学習記録。2013年1月6日(日)

勉強したことは記録しておきます。①経済一般書 誰から取り、誰に与えるか―格差と再分配の政治経済学作者: 井堀利宏出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (9件) を見る 読了。 レビ…